こんにちは、ナギです。引っ越しシリーズ最後に、お金の話をまとめておきたいと思います。物件を借りる場合、何やかやと初期費用がかかりますが、いちばん大きいのが「敷金」と「礼金」、「仲介手数料」です。

■初期費用を安くしたい!
都内の新築マンションだと、敷金・礼金が家賃の2カ月分ずつ、仲介手数料が1カ月分なんてことが多いので、計5カ月分の金額がかかることになります。新築だと、交渉の余地がないことが多いです。

一方、新築以外であれば、敷金・礼金が2・1だったり、1・1だったり、キャンペーン中で礼金0! みたいなものまであります。敷金は、いずれ自分がその物件を出る時に返ってくるものなので、多めに見て2カ月分払っておいてもよいかと思うのですが、礼金は完全に大家さんへのプレゼントですから、ちょっと安くならないかななんて思うわけです。

交渉するのはタダなので、不動産屋さんの担当者に「1カ月分減らしたりってできませんか」と聞いてみるのは全然アリだと思います。不動産屋さんにも聞いてみましたが、聞いてくれるのはWelcome、だそうです。

実際、あっさり「ダメです」と言われることもありましたが、「敷金・礼金は下げられませんが、家賃を5,000円下げることはできます」といった予想外の返事が返って来たこともありました。

また、投資目的でマンションを持っている友人に聞いてみたところ、「多分人によってそれぞれだとは思うが、自分は礼金は空室期間が長引いた際のローンの補填にしているので、もし部屋が空いた時にすぐに次の住人が入ってくれるなら、礼金を減らすのはアリだと考えている」と言っていました。「今なら礼金0!」という物件は、必ずしも「なかなか人が入らないから安くしよう」というケースだけではないようです。

■仲介手数料は値切れないのか?
値切れるか値切れないかと言えば、値切れると思います。現に、今回の物件探しの際、決定打に欠ける部屋で決めあぐねていたら「仲介料1カ月ですが、0.5カ月でもいいですよ」という提案をいただいたこともありました。ということは、時と場合にもよるのでしょうが、仲介料にも多少のバッファはあると思われます。

とは言え、不動産屋さんも商売ですから、そう簡単にホイホイ値下げはできませんよね。また、「仲介料を下げろ」というのは、「今やってもらっている物件探しにかかっているあなたの手間賃をサービスせよ」ということでもあるので、敷金・礼金に比べるとなかなかこちらから「仲介料を安くして」というのはためらわれます。

個人的には、内見に行った1件目の物件で「ここで決める!」といった「正直、この契約に至るまでにそんなに手間かかってない、よね……?」という時なら、おずおずと聞いてみても良いかな~と思います。

ただし、やはり敷金・礼金に比べると不動産屋さんの収入に直結する部分ですし、ある程度の期間その不動産屋さんにお世話になるのであれば、あまりこの部分を積極的に値切らないほうが、お互い気持ち良く物件探しの旅ができるはずです。

■何が得かは、その物件に住む期間で決まる
さて、交渉できるものとして敷金・礼金、仲介料のほかに、家賃が挙げられます。残念ながら、全部下がることは皆無と言って良いでしょう。どれか1つでも安くなったらラッキーだと思います。

その物件に長く住むつもりならば、家賃を下げてもらったほうがお得なケースが多いです。例えば、家賃が12万円の物件の場合、礼金が1カ月不要になればその場で12万円浮いておしまいですが、家賃が1万円下がると1年で12万円、2年で24万円浮くことになります。これは大きいですよね。

逆にもし、1年かそこらでまた引っ越すことになりそうなら、家賃は多少高くても初期費用が安い物件のほうがトータルの費用を抑えられるかもしれません。学年が上がる際にキャンパスの場所が変わる学生さんなどは、こちらに当てはまりそうですね。

■審査のこと
「この物件を借りたい!」となったら、今度はこちらの収入を証明するものを提出し、審査に入ります。自営業者ならば確定申告、会社員であれば、毎年会社から受け取っている「源泉徴収票」の写しを提出すれば大抵OKなのですが、場合によっては「収入証明書」の提出を求められることがあります。

もし源泉徴収票を無くしてしまっていたら、勤務先の会社に再発行してもらってください。また収入証明書は、自分が住んでいる地域の市区役所に行けば発行してもらえます(身分証明書と印鑑が必要)。

あわせて、保証人を立てるか、保証会社へ加入することが求められます。以前はどちらか選べることが多かったのですが、最近は保証会社への加入のみしか選択肢がないケースも増えてきたそうです。

その他、身分証明書の写しなど必要書類を添えて申込用紙を提出すれば、後は待つばかり。

建物全体が賃貸の物件であれば1~2日で返事が来るのですが、分譲賃貸だともう少し時間がかかるケースがあります。それは、大家さんのOKだけでは済まない場合です。大家さんは、自分が買ったマンションの一室を貸し出しているわけですが、購入して自分で住んでいる人もいます。そのため、マンションの住人で構成される自治会が「怪しい人物ではないか」、「公序良俗に反するような活動をしていないか」といった審査をする……らしいのですが、具体的に何をチェックして判断しているのかはわかりません。ただ、そうした会合は毎日開催されるようなものではないので、「審査(が行われるまで)にめっちゃ時間がかかる」ということは確かです。

今住んでいる部屋の退去日との兼ね合いで、「もう来月には退去しないと更新料が発生する」といった場合は、なかなかスリリングな日程になるかもしれません。もし審査結果が退去日までに間に合わなかったり、審査結果がNGだったりしたときの策を考えておいてください。

■最後は運と縁
というわけで、審査に通れば物件探しの旅は終了です。誰もが「できるだけ条件の良い物件を!」と思うわけですが、お部屋探しは出会いのもの。のんびり良縁を待つのも良いですが、自分なりに期限を決め、気合を入れて臨まないといつまでも引っ越せない可能性があります。

また、不動産屋さんはお部屋探しの重要なパートナーです。「こういう物件を探しているのですが」と尋ねたときに、どのくらい細かく探してくれるか、時間が経過しても気にかけていてくれるかは、人柄次第なところがあります。良い人に巡り会えるかどうかはこれまた運次第ですが、相性もあるので、多少手間はかかっても複数の不動産屋さんにアクセスしてみるといいかもしれませんね。

限られた時間の中で、出会えた物件の中から最高の1件を選びましょう!


この後、引っ越しという一大イベントが待っているのですが、それはまた別の機会に。